読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

カエルde介護 NAOさんの備忘録 nao.fm

「社会問題のイノベーション」を目的としたNAOさんの備忘録ブログ

介護職を3年間続けて感じた5つのこと

介護職に着く前、「介護」というと漠然と「3K(汚い、きつい、給料安い)」、つまり給料が安くてきついといったステレオタイプな印象を持っていました。

 

しかし、3年間ほど、介護業界に身を置いてみると、当初持っていた印象通りのこともあるし、そうでないこともあります。

 

そこで、介護職を3年間続けて、私が感じたことを5つにまとめてみました。ちなみに、私の職歴は有料老人ホーム勤務を経て、通所介護施設で働いています。

 

 

 

1.排泄介助は意外と負担ではない

 

 一般の人が考える「汚い」の代表格が排泄介助かもしれません。私も就業するまで、赤ちゃんも含めて人のオムツ交換はしたことはなかったので、少し戦々恐々としていました。

 

 確かに、最初は人の糞尿を処理することに対して、ためらいもありました。しかし、不思議なもので1週間もせずに慣れました。オムツ交換をした後にカレーを食べることもなんとも思わなくなりました。むしろ、夜間の巡回中の単純なオムツ交換であれば、大したことではないと感じるまでになりました。

 

 ただ、水溶便で汚物が部屋中に撒き散らかったり、洋服全体に染み渡ったりした時の処理は、いつまでたっても泣きたくなります。

 

2.介護の全てがきついわけではない

 

 「きつい」という点については、仕事場と役割によりけりです。私は介護で行われている介助自体が特別にきついと思ったことはあまりありません。ただ、いくつかきついと感じる経験はしました。

 

・夜勤中にナースコールが集中したとき

 

 個々の介助自体に負担を感じることは少なかったのですが、相手は人ですので、介助が集中することがあります。例えば、夜勤中に複数の利用者様からのナースコールが集中したときは、対応の優先順位付けをする瞬時の判断やフロアを西へ東へダッシュしたりと結構きついことがありました。

 

・夜勤が続いたとき

 

 夜勤はやはりきついです。続くと生活のリズムがおかしくなってきます。利用者様達がにぎやかな夜は仮眠もとることができずに、本当につらいと思うこともありました。夜勤手当が高ければまだ報われるのですが、、、

 

・機械浴で多くの人を対応しなければならなかったとき

 

 機械浴は重度の方に入浴して頂くことがほとんどなので、繊細な力仕事が次々とやってきます。また時間との闘いになることもしばしばです。パートナーとの息が合わないと仕事がさらに辛くなります。夏はサウナのようで体力も奪われます。何回かきついと思うことがありました。

 

 ところで、よく問題とされる腰痛について、私も当初は悩まされました。しかし、正しい移譲の技術を身につけたところ、腰痛に悩まされることはほとんどなくなりました。

 

 以上は有料老人ホームで勤務していた時のお話ですが、通所介護については、今のところきついと思う経験はほとんどしていません。

 

3.給料が低い

 

 これは統計的[1]にも明らかですが、基本的に高くありません。もちろん職場によりけりでしょうが、私がかつて勤めていた有料老人ホームは、月に夜勤を8回ほどこなして、ようやく手取りが15・6万円だったと記憶しています(しかもボーナスもなかった)。

 

 給料が手取りで月25万円程あって夏冬のボーナスが4か月分くらい出てくれれば、離職も減るのではと思ったりすることがあります。贅沢な願いですかね??

 

4.介護職員の全体のレベルは高くないが、、、

 

 介護業界全体では常に人材不足です[2]。まさに猫の手も借りたい状況であるため、悪い意味で多様な人が参入してきます。このことが介護職としての知識や技術のレベルが全体的に低くなっている原因の一つと感じました。

 

 一方、個のレベルで見ると、介護に対して高い問題意識を持って、様々な挑戦をしている人たちが意外といます。こういう頑張っている人たちがもっともっとこの業界をけん引してくれたらと思います。

 

5.ブラックな職場とホワイトな職場の差が激しい

 

 きつい業務ばかりさせられたり、その上にサービス残業までさせられたりするようなブラックな現場の話をよく聞きます。一方で、職員を人財として捉え、しっかりとした教育機会や待遇を提示する事業所もあります。

 

 前者のような職場は常に人手不足で、後者のような職場は介護福祉士であっても採用を断られる場合もあります。後者のような職場はまだまだ多数派ではないですが、だんだんと介護施設も二極化している印象を持ちました。

 

6.まとめ

 

 3Kとステレオタイプの言葉で括られる介護業界ですが、その実態は想像していた以上に多様でした。今回は現時点における私が感じてきたことをまとめてきましたが、良い人材や職場が生き生きと輝ける業界にしていきたいですね。

Stay hungry, Stay foolish!!

 

[1] 厚生労働省『平成27年賃金構造基本統計調査』によると、「社会保険・社会福祉・介護事業」の一般労働者の「きまって支給する現金給与額」の平均は月額約24.6万円であるのに対し、全産業の平均は約33.3万円と8.7万円の開きがある。

[2] 平成28年4月の厚生労働省発表の有効求人倍率において「介護サービスの職業」は2.11倍と全体平均の1.01倍よりも高い値となっている。