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カエルde介護 NAOさんの備忘録 nao.fm

「社会問題のイノベーション」を目的としたNAOさんの備忘録ブログ

一般の人が介護職員初任者研修(旧ヘルパ−2級)をとった方がよい3つの理由

 世の中で俗にヘルパーさんと呼ばれる人は、介護職員初任者研修を修了した人たちです。数年前までホームヘルパー2級と呼ばれていましたので、そこからきているものと思われます。

 

 介護に関わる人の入門的な資格ですが、私は常々一般の人たちもとった方がよいと強く奨めています。

 

 

1.介護職員初任者研修とは

 

 介護職員初任者研修とは、「今後訪問介護事業に従事しようとする者、若しくは在宅・施設を問わず最低限の知識・技術とそれらを適用する際の考え方のプロセスとして身につけ、職場の上司の指示を受けながら基本的な介護業務 を実践できること」を目的として、平成25年4月に導入されました。

 

 それまではホームヘルパー2級(訪問介護員2級)の名称で親しまれていた資格(又は研修)です。

 

 研修は全部で16回(全日)あります。費用は5万円くらいから10万円強と幅もあります。内容としては、半分が座学、半分が技術です。

 

 私が研修を受けたところは大手で、授業料は10万円強かかりました(給与の1ヶ月分の手取りでした、、、)。毎週水曜日に授業は開催され、4ヶ月ほど通いました。

 

 最初の8回くらいは座学が中心です。介護のことだけでなく、福祉の沿革や概要、ソーシャルワークの基本的な理解もあり、私的にはかなり勉強になりました。また、講師も全てが実務を経験されていた方で、現場の雰囲気も伝えてくれるので、興味深い授業が多かったです。

 

 後半の8回は技術が中心です。車椅子の扱い、移譲動作、洗髪・排泄介助からベッドメーキングまで、おおよそ介助の基本的な技術を学びました。

 

※学校によって授業の質にはばらつきがあるかもしれません。

 

2.理由①:家族が介護状態になった時に動じない

 

 研修を受けた方がよい最初の理由は、家族が介護状態になった時に動じないことです。家族が介護状態になった時に最も苦労する原因は、介護に関する知識と技術が不足していることです。まったく介護のことを知らない人はおそらくその時点で途方にくれると思います。どこに相談して、何をしてよいのかわからないためです。

 

 しかし、介護職員初任者研修を修了していると、基本的な介護の知識と技術があるため、その際に比較的的確な判断と対応ができます。

 

 例えば、まったく介護の知識がないと最初の時点で右往左往して、会社を休んであっちこっち回るなど無駄な労力が生じます。また、実際に在宅で介護になった場合、技術がないと腰を痛め、知識がないと心労が増えたりする可能性があります。

 

 実はこれらを大なり小なり回避できるだけでも、介護職員初任者研修でかかった授業料からお釣りがくると思います。また、いざ家族が介護になった時に必要性にかられた研修を受けようと思っても、なかなかその時間をさくのは大変ですので、万が一の備えとして早いうちに受けておくとよいと思います。

 

3.理由②:介護の繋がりができる

 

 第2の理由は、介護の繋がりができることです。介護職員初任者研修は受ける人の世代や経歴も意外と幅広いため、様々な人たちと知り合いになれる可能性があります。介護職員を目指す人、既に働いている人、家族の介護のために勉強している人など様々です。

 

 介護にかかる繋がりが色々とできることは、家族介護をする上でも役に立ちます。

 

4.理由③:失業した時の備えになる

 

 最後の理由は、失業した時の備えになることです。今の時代、大企業に勤めていても安泰とは言えません。そんな時「介護でも、、、」と思う人は少なくないようです。人手不足の業界とみんなが認識しているからです。

 

 確かに、猫の手も借りたい事業所も多いので、若い人たちであれば、無資格であっても採用してくれるところもあるでしょう。しかし、最近は40〜60代の中年の男性で無資格の方が応募して「採用されなかった」という声をよく聞きます。

 

 私も介護施設の施設長として採用に関わることがありますが、無資格の人よりも有資格の人の方が有利だと思います。無資格の人は、初歩から養成しなければならないため、実践に入るまでに時間がかかるからです。

 

 しかし、ヘルパーの資格を持っていれば未経験であっても、目を引きます。最低限の知識と技術は持っていると判断できるからです。無資格と有資格では採用の可能性が大幅に異なることを頭に入れておくとよいでしょう。

 

 また、若い人であっても資格を取っておいた方がよいです。無資格で採用してくれる事業所は、(自前で資格を取らせてくれるような教育制度がしっかりしているところを除いて)基本的にブラックな職場です。逆に資格を持っておくことで、自分自身の選択肢を広げることができます(訪問介護に関わるためには介護職員初任者研修修了は必須)。

 

5.まとめ

 

 以上、介護職員初任者研修を修了した方がよい理由を3つ述べました。

 

 高齢社会とは、誰もが障害者になる社会とも言えます。介護の基本的な知見を得ることは、相手を支えることだけでなく、自分を守ることにもつながります。そして、その基本的な知見を得るために、介護職員初任者研修は受けてみる価値があると思います。

 

Stay hungry, Stay foolish!!