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カエルde介護 NAOさんの備忘録 nao.fm

「社会問題のイノベーション」を目的としたNAOさんの備忘録ブログ

誰もが障害者になる時代

 「高齢化社会は障害者社会」と僕の知人がSNSに書いているのを目にした。「寿命が長くなった現代社会において、高齢者は身体的に、精神的に、知的に、いろいろな障害を抱えること」になるからだそうだ。

 

 言い得て妙だと思った。

 

 介護状態になると、生活の様々な部分に不自由を抱える。いや、日常生活を送ることに不自由が生じるから介護状態と認定されるのだ。つまり、介護状態の人は、広い意味では障害者だ。

 

 そして、多くの人たちは自分だけはそうならないと信じている、あるいは信じたい。僕だって、死ぬまで生活に不自由のない状態でいられるなら、そうありたいと思う。

 

 でも、残念ながら自分の意に反して不自由な体になってしまった人たちを多く見てきた。

 

 先天的な障害と違って、後天的に障害を抱えた人は、自由なときがあった分だけ、落ち込むことが多い。自分の不甲斐なさに苛立っている人も少なくない。身内にそういう人がいるからよく伝わってくる、その無念さが。

 

 でも、仕方がない。そういう時代なのだ。人間の長寿は、医療、保健衛生、食生活の改善により人為的につくられてきたものだから、結果的に多くの人たちが障害者になるという副作用が生じたのかもしれない。

 

 認知症もその一つ。僕たちは今その副作用たちと戦っている。

 

 話を戻すが、そういう時代と頭の意識を変えるならば、世の中の物の見方も少し変わってくる。自分が生活に不自由になったときにどんな社会であって欲しいかという視点が持てるようになる。

 

 ちまたでは共生社会の実現が叫ばれ続けているが、実現のために必要なことは「誰もが障害者になる可能性があるのだ」と自分ごとに置き換えられる人が増えることではないだろうか。